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中国 国防「腐敗リスク」高 TIが公表

2015年11月12日

【新唐人2015年11月12日付ニュース】

世界各国の汚職を監視する、トランスペアレンシー・インターナショナル=TIが最近公表した防衛分野の「反腐敗認識指数」では、中国は、パキスタン、スリランカなどと共に腐敗リスクが「非常に高い国」と評価されました。

 

4日、TIは報告で、中国は過去10年間で軍事費を441%も増加したと指摘。アジア太平洋地区で軍事費の増加幅が最も大きい国の一つとなり、現在、世界の軍事費の1割以上を占めています。

 

元中国公安大学法学講師 趙遠明さん

「習近平の反腐敗キャンペーンから、軍の腐敗が深刻であることがわかります。軍職も売買していますが、そのお金はどこからきているのでしょうか?多くは飲食、住宅、装備などの諸経費からお金を取っていると考えられます。大半は軍事費と関係あるのでしょう。」

 

香港誌『前哨(ぜんしょう)』は昨年5月、習近平が中央軍委員会主席に就任後、腹心の鐘紹軍(しょう しょうぐん)を軍事委員会に派遣し、1年間の秘密調査の結果、2012年の軍事費、およそ13兆円の半分以上が、50人の軍幹部らによって私的に分配されたことが明らかになったと報道しました。

 

元中国公安大学法学講師 趙遠明さん

「国際組織が心配しているのは、軍隊をどこに使っているのかとの問題です。軍事費の大半が個人の懐に入り、軍事研究や建設、兵士の育成に使われているのはほんの一部です。また軍隊の建設は党の権力闘争のために行われています。軍の出費が毎年増加していても、それが軍隊の実益には繋がっておらず、戦闘力や武器装備の先進性も軍事費の増加と共に成長していません。」

 

TIは、国の国防の予算の規模より、どのように管理するか、誰に有利なのかが問題だと指摘しています。

 

在米政治経済評論家 東明さん

「軍の汚職以外に最大の問題となるのは、中国の軍は国家に属しているのではなく、執政党に属していることです。外部からの侵略の防御ではなく、国内の鎮圧のために使われています。内戦、新疆と西蔵の少数民族への鎮圧、天安門での虐殺および江沢民の命令による、法輪功学習者からの臓器奪取などです。中国共産党が旧ソ連、ベトナム、北朝鮮、ロシアに領土を割譲する時、軍隊は何の役にも立ちませんでした。」

 

また報告では、軍の腐敗に気づいた習近平政権が、軍に対し大規模な反腐敗キャンペーンを行っていますが、制度から改革できなければ、腐敗の根絶は難しいと指摘しています。

 

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com.tw/b5/20151109/video/159889.html(中国語)      

(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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